准学校心理士は、2018年から始まった新しい資格です。
「准学校心理士」は,学校心理士に準ずる資格です。学校心理士と准学校心理士が参加できる研修を受講して,通常より短い実務経験期間で「学校心理士」を受験することができます。
大学などの加盟校が卒業見込み者の中の希望者を一括して申請します。加盟校の卒業生は、卒業と同時に准学校心理士の資格が得られる仕組みです。
現在、大学・短大・専門学校などの加盟校に在籍している学生が対象となる資格です。
加盟校が卒業見込みの学生のうちの希望者を一括して申請します。学生は、加盟校に在籍し「教育心理学」、「発達心理学」,「教育相談」,「特別支援教育」などの授業の内,3科目6単位以上を取得していることが条件となっています。学生の申請の費用は3,000円で、学生は大学などの加盟校に支払います。そして、加盟校が学校心理士認定運営機構に一括して支払います。
学校心理士とは、学校や幼稚園・保育所などをフィールドとした心理教育的援助(広い意味のカウンセリング)の専門家です。一般社団法人学校心理士認定運営機構が認定している資格です。「学校心理士」の資格認定は1997年度から始まり、これまでに約6,600名の学校心理士が誕生しています。学校生活におけるさまざまな問題について、アセスメント・コンサルテーション・カウンセリングなどを通して、子ども自身、子どもを取り巻く保護者や教師、学校に対して、「学校心理学」の専門的知識と技能をもって、 心理教育的援助サービスを行います。
資格を取るための手続きは、非常に簡単なです。加盟校に通っている学生の皆さんは、まずは、加盟校の案内に従って、必要な科目を取得しておきます。そして、卒業の年度になって、申請のための書類と申請の費用を加盟校に支払います。そうすると、卒業の時に資格が得られるという流れです。自分で色々書類を取り寄せたりしなくて良いので、手続きがすごく簡単です。友だちと一緒に申請するので、不安もありません。
資格取得の費用も大変リーズナブルな金額です。申請の時には3,000円しかかかりません。そして、資格を登録する時の費用が3,000円、さらに年会費が3年分で9,000円です。全て合わせて15,000円なのです。3年で15,000円ですから、1年あたり5,000円という計算になります。卒業する学年の時に費用を支払いますが、卒業の年は何かとお金も必要なので、費用があまりかからないということは嬉しいですね。
准学校心理士になると、学校心理士の研修に参加することができます。学校心理士向けの研修会は、各地方や都道府県の学校心理士会や認定運営機構が開催しています。それらの研修会には、今までは学校心理士しか参加することができませんでした。そういうレベルの高い研修会に参加することができるのです。各地方や都道府県で開かれていますから、遠くまで行かなくても良いのも嬉しいですね。しかも、この研修会は、会員向けの研修会ですから1回3,000円程度の比較的低い費用になっています。近くでお安く専門的な研修が受けられるというのはすばらしいことだと思います。
准学校心理士ではない人が学校心理士を受験するには、5年間の実務経験が必要です。准学校心理士はその期間が3年に短縮されます。専門的な資格に早めにグレードアップできることはかなりお得感があります。
卒業までに、どの科目の単位を取れば良いのか、とか、自分の通っている学校が加盟校なのかどうかなど、准学校心理士の詳しい情報は学校心理士認定運営機構に掲載されております。詳しい情報はそちらを参照してください。
准学校心理士とは 一般社団法人 学校心理士認定運営機構・日本学校心理士会
で解説されています。